Stukasu リタ・ベンボはキンシャサのリー・ペリーだった?!

Stukas  ストゥーカス

歌手のリタ・ベンボ(Lita Bembo) が在籍していたバンド。1969年アンゴラ人の兄弟によって結成、当時からメンバーにいたリタ・ベンボがバンドの主導権を握るようになったのは’71年頃からか。

当時 ZAIKO マナーのバンドが多かった中で、OK JAZZ のスタイルを継承していた、ちょっと珍しいバンド。フランコが、フォルクローレを取り入れ、ポピュラー音楽に昇華させたのと同様の手法をとった。しかしストゥーカスとしての強い個性は、リタ・ベンボがエクアテール(赤道州)出身であったことが無関係ではないだろう。フォルクローレは、コンゴ各地で多様なリズム、節回しがある。文化的に「アフリカ大陸の血の濃さ」を感じさせるエクアテールに出自を持つリタ・ベンボの個性が、そのままこのバンドの個性となり、一部の熱狂的なファンを得た。グルグルと永遠に続くような錯覚を起こさせる繰り返しがあったり、ずっと聴いていると呪術的な雰囲気に飲み込まれそうになったり、不思議なバンド。誰もが親しめる大衆向けと言うよりは、マニア好きするタイプかもしれない。ZAIKO 一派がストレートなロックンロールの内田裕也界隈とすれば、ストゥーカスは京都のロックシーンにあった村八分や裸のラリーズと言ったところか・・・レゲエならリタ・ベンボは、立ち位置的にリー・ペリーだと俺は思う。

1974年のコンサートに出演したジェームズ・ブラウンへ「ザイールのバンドで気に入ったのは?」と問うと「ソソリソ(Sosoliso) と ストゥーカス」と答えたという。

https://www.youtube.com/watch?v=ZM_sYKtJqGo

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