非リンガラEXODE

今週末 4/27 日曜日、渋谷の Tangle にてDJイヴェントを行うので、それに合わせてルンバ・コンゴレーズの集中予習講座の二日!
本日取り上げるのは、Orchestre KIAM

非リンガラ語でヒットした EXODE

ルンバ・コンゴレーズにおいて、キンシャサっ子の公用語であるリンガラ語で歌うことは必須事項である。しかし、1977年~78年にヒットしたこの EXODE は、違う言語で歌われ、言語が違うと曲想も変わる(と、岡崎彰氏が ’81年のミュージックマガジンでも書いている)良い例と言える。ファンキーでポップなこの曲、4/27 のTangle でも回す予定なのでお楽しみに。

さて、Orchestre KIAM オルケストル・キアム と聞いて、ピンと来た人はかなりのルンバファンか。元O.K Jazz のサクソフォニスト、ヴェルキス(Verkys) の本名は Kiam Wangana Mateta。彼は ‘69年に O.K Jazz を脱退し、オルケストル・ヴェヴェを結成、同時にエディション・ヴェヴェのオーナーとして、レコードレーベルも立ちあげる。そこのお抱えバンドのひとつが、オルケストル・キアムだったというわけだ。

ヴェヴェのところのバンドにしては ZAIKO色の強い、ポップな曲が多かったキアム、他はリンガラ語で歌われている。なぜこの曲だけ違うのか?それは、シャンテール(歌手)に マックジョス(Mackjoss) がゲスト参加しているから。ガボンの首都リーブルヴィルのバンド オルケストル・マサコ で活動していたマックジョスが、当時から圧倒的音楽の都であったキンシャサで歌いたい、と志願したのかな。ガボンのどこかの言葉で歌われた EXODE は、キンシャサっ子の耳にも「ちょっとエキゾチックな感じ」に響いたのかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=zaEx9q3EOdc

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