一つの時代を作った曲
11/17 日曜日 渋谷 Tangle さんにて DJイヴェント「Rumba Rock!」を行います。それに向けて、店主が回す予定のレコードをちょこちょこ紹介していきます。
Victria Principal
Deux Temps (1983)
エメネヤ・ケステール率いる ヴィクトリア・エレイソン は’82年12月のライヴで活動を開始、それは ‘83年3月頃までは順調に続く。しかしメンバーに支払うギャラ問題が勃発(ありがち)。シャンテール(ヴォーカリスト)のビポリが脱退し、後にルンバ・ライのメンバーとなる ファーレー、ストゥーカス後期のメンバーだった フィンボ・ジャリス らと ヴィクトリア・プリンシパル を結成した。その頃エメネヤは一人でヨーロッパに出稼ぎに行き不在だったため、バックはベースの ピノス 以外は全てヴィクトリア・エレイソンでこの曲ドゥ・タン を含む4曲をレコーディングした。日本には ‘84年、おそらく 大林稔 氏の買い付けで高円寺にあったレコード屋 アミナダブ に、ドゥ・タン以外の3枚が入荷する。
俺の2回目のキンシャサ ‘87年、ホテルKB(カーベー) 滞在中、ホテル内の小さなバーのレコード係ウォルターと仲良くなった。レコード室を見せてもらっている時に、この7インチを発見!「くれ」と頼むが断られる。あきらめきれなくて部屋に戻り、人からもらったOKジャズの12インチを持って「これと交換ってのはどう?」ともちかける。するとOKジャズ好きのウォルターが渋々「でも、これオーナーのレコードだから黙っててね」と交渉成立。
半年滞在して日本帰国後の ‘87年の秋、ヴィクトリア・エレイソン バージョンのドゥ・タンを含むアルバムが発売され、キンシャサで大ヒットする。ヴィクトリア・エレイソンの「セリエ・ドゥ・タン(ドゥ・タン期)」と呼ばれるほどの曲のオリジナルがこの7インチなのである。
ちなみに ヨカ・ショック でもコピーしていました。
https://www.youtube.com/watch?v=db1pb3mp6rA